取材よもやま話 第1話 NHK総合1/3/と1/7「戦国のへ~、ほ~ 素朴な疑問を解決!」

1月7日に再放送がありますので、宜しかったら観てください。


NHK総合「戦国のへ~、ほ~ 素朴な疑問を解決!」


1月3日22:40~と1月7日15:50~再放送。


それで、今日は撮影の舞台裏とか、てんやわんや記です。


昨年の11月19日と20日、この両日、取材は2番組入っていました。どちらも、NHKです。一つはNHKワールド テレビ(スポーツ ジャパン)という番組です。


もう一つは、NHKお正月特番「戦国のへ~ほ~」。


愛知県観光課主催のワールドサムライサミットのメインイベント「ガチ甲冑合戦・長久手の戦い」での取材です。

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※写真 ガチ甲冑合戦



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NHK総合「戦国のへ~ほ~」戦国時代の真実に迫るみたいなコンセプトです。


横山総師範は、戦国時代の槍は叩くもの「正確には叩いて突くもの」、刀は戦闘にはあまり使われなかったと考えています。


実に自分でガチ甲冑試合(甲冑試合)をやってみるとそうです。


槍はシナリを利用すると遠心力もプラスされて叩けば強力な破壊力が生まれます。

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※写真 叩いて弱らせ突く


叩いて敵を弱らせ、接近して突く。でも、番組のドラマの役者さんたちのように、短い槍で叩くとカウンターで敵に突かれてしまいます。


いや、この演出は間違ってる~、心の突っ込み入れました。


横山総師範が再現している戦国時代の武術や戦法は戦国時代のリアルな戦いを実践し研究していると、NHK大河・真田丸の時代考証をなさった黒田教授や番組の皆さんからは、高評価をいただきました。


番組中でも黒田教授はコメントしてくださってますね。


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※写真 テレビの取材


それで、横山総師範の槍の実験を撮影するための、舞台裏の話。


撮影の3日前に木人というか、打ち込み台のような木製の台を制作することになりました。


鋼板に紙や皮で裏張りした胴具足も修理し、そして一回り大きくすることになり、「ええ、どたんば過ぎませんか~」総師範「まぁ、1日あれば何とかなるよ」そして、この胴具足も台も通常の人より一回り大きい。

「こんなの大きすぎませんか~」難度を上げてどうするの、という疑問が浮かび・・・。


でも総師範は「大きい方が、テレビに映っても解りやすいでしょ」この胴具足や、もろもろの合戦用具をトラックで愛知県の長久手市まで輸送。


槍の柄は以前に竹職人さんに制作いただいたもの。


総師範の自論は、(戦国の槍の穂先なんて、ある程度の重量があって尖っていたらいい。)です。


だから、法的な問題もあるので、取材には本物を使わず、鉄パイプを利用して尖ってない穂先を制作したそうで、袋槍と同じようにして取り付けてありました。

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※写真 鉄具足を槍で叩く


叩くのではなく、突いた場合の実験も以前にしていて、総師範の著書、東邦出版の「ガチ甲冑合戦で・・・」にも書かれていますが、厚さ1mmの鉄の胴を約2cm程度の貫通です。胴の下にたくさん着込んでいたら軽症です。


ガチ甲冑合戦のルールでは、鎧の胴への槍や刀の突きは敵が衝撃で後退するか、動きを止め怯まないと勝ちになりません。


で、本番の撮影。

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※写真 取材風景


2台のカメラが回っていました。


胴具足の胸板を叩くのは、たった一度チャンスのみ。失敗はできません。


みんな緊迫した雰囲気で見つめています。失敗すれば、全ての準備が無駄にー( ^ω^)・・
フゥーハハハ、無事成功。


そして、叩かれは鉄具足の胸板は大きく凹んで台ごと吹っ飛ばされました。


そして総師範のテレビへのコメント「あぁ、肋骨損傷ですね」。

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※写真 鉄具足を槍で叩く2 TV画面


総師範は(ニヤリと笑顔)この笑顔、緊張が解れた笑顔なのか、生粋の武人の敵を仕留めた不気味な微笑みなのか。(-ω-;)ウーン、分かりません。

でも、あとでテレビ放映を観ると、叩くために一歩踏み込んだ時、既に微笑んでますよね。


失敗したら、どうするつもりだったのだろう (-ω-;)ウーン

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※写真 印地を投げる


テレビでは放映されませんでしたが、石を投げるシーンも撮りました。


投げ方にはコツがあって、手拭いに石をくるんで、左手で左腰のあたりに石の部分を持って、手拭いの反対の端を右手で握ります。


刀を抜きつけるように右手で石を投げます。ガチ甲冑合戦でも、今度はこのシーンが登場しました。


印地打ちといいます。鉄砲や弓に次いで合戦では死傷者がでたそうです。集団で足軽達が一斉にやると写真のようになりました。


やっぱり、NHKテレビで詳しいやり方を映すのは、まずいのでカットして、サラッと流したのかな。
ほかにもいろいろなお話があるのですが、それはまた後日。


公式HPはこちら
http://armoredsamuraibattle.web.fc2.com/index.html

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