
11月20日愛知県観光課主催のワールドサムライサミット2016での「ガチ甲冑合戦・長久手の戦い」。
ステージでの各武将隊の各種のパフォーマンスが押しに押してダラダラと遅れ、ガチ甲冑合戦も30分以上遅れて午後4時過ぎにやっとスタート。
ステージが終わらないと、ステージ前の合戦エリアでガチ甲冑合戦を始めることができないのです。
もともと午後3時30分から4時30分まで1時間ガチ甲冑合戦をやる予定でした。
「ガチ甲冑合戦を、できるだけ短くして終わってください」とイベント会社の担当者が総師範に頼んできたらしいです。
いくら総師範でも1時間のガチ甲冑合戦を30分に短縮することはできないでしょ。
すでにマイクや音響が準備されていなくて、これに関連したリスクも発生しそうなのでメンバーの不満もたまっています。
その上、30分も短縮したら、きっと反乱軍が出てしまいます(笑)。
事情は詳しくわからないけど、武将隊その他の出演者、そしてスタッフが注意を払って、プロ意識をもって演目をこなせば、ここまで押さなかったのではないかなと思ってしまいました。
ここから下は横山総師範のコメントをコピーしました。
日没間際の夕暮れ時は、最も人間の目が騙され目の錯覚が多発する時間帯だ。怪我や事故の多い魔の時間帯。この時間帯にガチの集団戦と一騎討ちを行わなくてはいけない。

この長久手の地で、合戦をやろうというからには、真剣な戦いでなければ、この地で散っていった武将たちの魂が許さないだろう。
プロ格闘家の菊野克紀選手も、リベンジをかけて参戦してくれている。
NHKワールドスポーツジャパンやNHKのお正月特別番組の取材も入っている。
ほかにも幾つかのマスコミがカメラを回している。
暗くなるからと言って、途中で勝負を中断できない。
しかし、正直言って、この中途半端の暗さで、ガチンコ勝負の合戦をやるのは初めてだ。
7月東京で行ったフジテレビ夢大陸コラボ{巌流島×ガチ甲冑合戦}でも、日中の高温時と、目の錯覚が多発する夕方を避けて午前中に合戦を行った。
英国の特殊部隊SASの言葉に「Who Dares Wins」(危険を冒す者が勝利する)というのがある。私は日没の時間帯にガチ甲冑合戦が突入して、半夜戦となっても、これを決行することを決断した。
とはいってもメンバーのリスクは最小限に留めたい。
そこで私は一つの提案をメンバーの武将たちにした。
「野戦で役にも立たない陣太刀は置いていけ。太刀を佩きたい者だけ佩け。今日は危険な激戦が予測される。動きを妨げる物は全部おいていけ。私も太刀を外した。」

長槍、短刀、この2つがあれば十分だ。槍で戦い、近づけば組討って短刀で刺す。
刀の出幕はほとんどない。
もう一つ頭の痛い問題があった。
何本ものマイクが、まともに動作していない。
マイクを使って遠方に陣取った敵軍にも聞こえるようにアドリブや煽り文句を言って、その間に足元の安全確保を行っていた私たちにとっては、さらなる危険が増す。
フィールドや陣前の足元に物品が散乱したままだ。
私は何カ月も前に、ダメージコントロール班の編成をイベント会社に要請していた。
これを呼んでかたずけさせるか、と考えたがマイクも効果音も予定通り準備できない会社に期待するだけ無駄だと諦めた。
いずれにしても、やるしかない。
幸運にも、ガチの集団戦、一騎討ちともに大した怪我なしで終了した。
そして薄暗い中での野戦で、新たな気づきもあった。薄暗がりで有効な戦術も見えてきた。

その一つは、先之先。集団戦では戦術的カウンターアタックが決まりやすい。ほかにも、いろいろな事が薄暗がりのなかで見えてきた。
まさに、その昔、長久手で戦った武将たちが、薄暗がりでの戦術を教授してくれたのだろうか。
そう思えば、イベント会社の不手際も、ダラダラなステージも私たちに戦術を教授する天の恵みであったのかもしれない。
ワールドサムライサミット2016「ガチ甲冑合戦・長久手の戦い」、リスクを背負った半夜戦の経験。
この薄暗がりでの戦術の話は、また次回に。そして、雑誌などでも発表予定。
公式HPはこちら↓
http://armoredsamuraibattle.web.fc2.com/index.html
*****スポンサーリンク*****
この記事へのコメント